去る7月1日に社員総会が開催されました。昨年度の事業報告を下に記します。
SCPも6年目に入り、更なる飛躍を目指します。
令和7年度(2025年6月1日〜2026年5月31日) 事業報告書
非営利型一般社団法人 SATOMI臨床研究プロジェクト
1. 事業の成果
・がん治療を中心とした医療の現状と問題点について情報発信を行い、問題提起をすることができた。
・恒常的な情報発信のためのホームページを作成、随時活動報告をアップした。
・ユーチューブチャンネルを継続した。
・JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)やCSPOR(公益財団法人パブリックヘルスセンターがん臨床研究支援事業)とは共同で複数の臨床試験を実施もしくは計画していった。
・JCOGでは医療経済委員会の活動を通じ、すべての臨床研究においてコスト面を考慮するという全体ポリシーを採択した。
・外科医を中心としたJACTOP(日本癌治療適正化プロジェクト)を立ち上げ、高額薬の術後治療に関連した臨床試験を計画、開始した。
・AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)からの研究費を獲得して「國頭班」を立ち上げ、研究を遂行するとともに班会議を公開して広報に努めた。
・OCCA(Optimal Cancer Care Alliance)など海外の研究団体と交流し、情報交換をすることにより将来の共同研究への基盤を築いていった。
2. 事業の実施に関する事項
定款に記載された事業ごとに記す。一部、令和6年度および8年度にまたがる事項も、令和6年度の事業と直接関連するものは対象に含めた。
1 がん治療を中心とした医療の普及、啓発に関する事業
下記メディアにてがん治療の現状を紹介し、問題点を指摘した。
SCPホームページhttps://s-cp.or.jp
Youtube SATOMIチャンネル(https://www.youtube.com/@satomi_ch)
COML(認定NPO法人ささえあい医療人権センター機関誌)
2025年12月号 第63回日本癌治療学会学術総会会長企画パネルディスカッション
「癌治療継続における課題~医療経済の視点から」特集
2026年1月号 COMLひところインタビュー 國頭英夫さん
サンデー毎日
2025年12月21・28日号
抗がん剤の「正しい」使い方と量とは何か
2026年1月18・25日号
抗がん剤の用量は、果たして適切なのか
軽井沢ラジオ
2026.1.7放送 死に方に正解はあるのか
2 臨床研究及びその関連領域についての調査、研究、情報の収集、提供、相談及び支援に関する事業
下記臨床試験を遂行・結果発表または支援した。
・JCOG1905(腎癌に対する免疫チェックポイント阻害剤の指摘投与期間に関する研究): 2025年9月で98例の登録完了、追跡調査中
・JCOG1701(肺がんに対する免疫チェックポイント阻害剤の指摘投与期間に関する研究): 2024年11月で182例の登録完了、追跡調査中、2026年度よりAMED課題に再び採択され予算獲得
・JCOG1710A(高齢者肺がん術後の日常生活活動度に関する調査研究):最終解析論文発表Journal of Geriatric Oncology 2025; 16: 102268の後、依頼を受け2026.5.14呼吸器外科学会にて発表
・JCOG0707A1(肺がん患者の長期予後と合併症に関する調査研究): 2024.6解析レポート完成(対象患者:963人)、2025.5.16呼吸器外科学会にて発表、英文論文を作成し投稿中
・CSPOR LC-08(非小細胞肺癌に対するPD-1 経路阻害薬の至適投与量に関する臨床試験):2024年4月症例登録開始、本年度は運用委託費¥3,025,000 を支援;2024年度よりAMED課題に採択され予算獲得
・CSPOR LC-09(非小細胞肺癌に対する分子標的薬剤の至適投与量に関する臨床試験):2023年9月症例登録開始、本年度は運用委託費¥3,135,000 を支援;2026年度よりAMED課題に再び採択され予算獲得
・JACTOP-01(非小細胞肺癌に対する分子標的薬剤タグリッソの術後治療減量投与の研究):試験計画完了、2026.6に開始予定、データセンター費用\3,233,340を支援
・JACTOP-02(非小細胞肺癌に対する分子標的薬剤アレセンサの術後治療減量投与の研究):試験計画完了、2026.5より症例登録開始、2025年度よりAMED課題に採択され予算獲得
3 各種研究会、研修会、講演会、相談会、セミナー等の企画、立案、運営、実施及び管理に関する事業
JCOG活動の継続
・2022.3.5 JCOG医療経済評価小委員会設立(約120人)
・2023.6に「医療経済小委員会」と改称
・2025.7.26 第十一回小委員会開催:Web
特別講演講師:藤原康弘(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
・2025. 7.30 医療経済に関するJCOGポリシー承認
「癌の臨床研究では、費用対効果の評価も行う」という方針が確定された。
・2025.9.13「医療経済小委員会」から「医療経済委員会」に昇格
・2026.5.23 第一回委員会開催:Web
特別講演講師:明智龍男(名古屋市立大学精神科)
・診療ガイドラインにおける同種同効薬の記載とコストについて調査を行い、論文作成中
CSPOR LC-08・09のAMED予算獲得に伴い「AMED國頭班」設立
・2025.10.2第一回班会議(公開Web)
・2026.2.26第二回班会議(公開Web、JACTOP-2竹中班と合同)
・2026.3.21高額療養費制度に関する勉強会:ハイブリッド
特別講演講師:佐藤康弘(厚生労働省保険局保険課長)
招待ディスカッサント:石破茂(前首相)
学会・研究会講演
・たぶんもう間に合わないけれど 第21回連合「患者本位の医療を確立する連絡会」 2025.8.18東京
・Unsustainable 第63回日本癌治療学会学術総会会長企画パネルディスカッション 2025.10.17横浜
・たぶんもう間に合わないけれど 第63回日本癌治療学会学術総会がん診療ガイドライン企画シンポジウム 2025.10.18横浜
・自分たちの「無駄」を省く 第66回日本肺癌学会学術総会会長特別企画3 2025.11.7東京
・経済なき道徳は寝言である 第38回日本放射線腫瘍学会特別講演 2025.11.28東京
・医療、経済、倫理、研究 第11回研究倫理を語るシンポジウム 2026.3.7東京
・がん治療における真の価値 第39回高精度放射線外部照射部会学術大会特別講演 2026.3.14東京
・Toward sustainable cancer care in aging Japan 第23回日本臨床腫瘍学会学術総会SIOG/JSMO合同シンポジウム 2026.3.27 横浜
・高齢者肺癌患者の術後機能予後について 第43回日本呼吸器外科学会学術集会特別企画 2026.5.14つくば
・JCOG0802の解釈と今後の展望 43回日本呼吸器外科学会学術集会パネルディスカッション2 2026.5.14つくば
4 出版業、執筆業並びに書籍、学術書、教材等の企画、デザイン、編集、印刷、制作、発行及び販売に関する事業
新潮新書出版(2025.6.20):
『患者と目を合わせない医者たち』
WEB記事転載
・文春オンライン
・デイリー新潮
・集英社オンライン
・FNNオンライン
・ダイヤモンドオンライン
・エムスリー.com
・週刊新潮、「波」(川上未映子さんとの対談)
5 関係団体、個人等に対する連絡、協力、調整、連携、交流、提言及び支援に関する事業
下記団体との情報交換を行っている。
OCCA(Optimal Cancer Care Alliance:https://optimalcancercare.org)
規制当局への働きかけ
令和6年度政府「骨太の方針」に「休薬・減薬を含む効果的・効率的な治療に関する調査・研究を推進し、診療のガイドラインにも反映していく」という文言が盛り込まれた。令和7年度政府「骨太の方針」にも踏襲されている。
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/honebuto/2025/2025_basicpolicies_ja.pdf
6各種情報の提供に関する事業
下記ユーチューブチャンネルを2023.4〜開設、情報提供に努めている。
SATOMIチャンネル(https://www.youtube.com/@satomi_ch)
ホームページには随時活動内容を更新掲載している。
令和7年度非営利型一般社団法人SATOMI臨床研究プロジェクト(以下SCP)社員総会議事録
日時:令和8年7月1日午後6時より
場所:オンライン
出席者 社員:國頭英夫(代表理事)、石井昂(理事)
オブザーバー:澤田裕美子(澤田税理士事務所)、他書記一名
総社員2名(國頭・石井)全員が出席し、過半数に達しているので総会が成立することが確認され、國頭が代表理事として議長を務める旨宣言し、総会が開始された。
1号議案 事業報告の件
事業報告書に基づき、議長より令和7年度の事業報告がされた。
議決の結果、事業報告書が承認された。
2号議案収支決算報告の件
議長からの指名により、決算報告書に基づき、澤田より令和7年度の収支決算報告がされた。
議決の結果、決算報告書が承認された。
3号議案 令和8年度事業計画の件
議長より令和8年度の事業計画が報告された。令和8年度も健康保険組合連合会(健保連)から研究費支援が継続されることが報告された。
議決の結果、事業報告書が承認された。
議長より出席者に謝意を述べた上で、午後7時に閉会した。
以上(文責:代表理事・國頭英夫)