6月23日付けと6月30日付けの2回にわたってSCP活動の理念を分かりやすく説いたものです。結びの言葉のみを引用します。
〈医療費に糸目を付けず湯水のように使いながら私たちは寿命を延ばしてきた。しかしこれからは人間の寿命を120歳に延ばすよりも、次世代の若者がわれわれと同じように、元気に80歳になれることを目指すべきだ。
私には娘がいるが、当然、私は娘より先に死ぬべきだ。私の母親は健在だが、私より先に死ぬべきで、だれよりそう望んでいるのは私の母親自身だ。
そして、ただやみくもに医療費を削るのでは、二宮尊徳の言う「道徳なき経済」になってしまうから、ちゃんとした研究で、無駄なところのみを省き、スリムだが価値を高めた医療で「最低限」を保つ。そうしなければシステムは崩壊し、後には「最低の医療」が残るだけになる。〉