- SATOMI CLINICAL RESEARCH PROJECT -
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癌の臨床研究では、費用対効果の評価も行うという方針が発表されました

日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)は2025年8月7日、臨床試験で新たな治療研究を行う場合には費用対効果も評価する、という新たな方針を発表しました。

https://jcog.jp/topic/news/jcogjcogno42.html

治療開発の段階からコストを検討する必要性について癌医療に携わる研究者が同意したことを示します。このことは8月22日の日経新聞電子版(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA31BUR0R30C25A7000000/)、および8月23日の日経新聞朝刊で報道されました。


第四回社員総会のご報告

 去る7月12日に社員総会が開催されました。昨年度の事業報告です。5年目に入り、更なる飛躍を図りたいと思っています。


令和6年度(2024年6月1日〜2025年5月31日) 事業報告書

非営利型一般社団法人 SATOMI臨床研究プロジェクト

1. 事業の成果
・がん治療を中心とした医療の現状と問題点について情報発信を行い、問題提起をすることができた。
・恒常的な情報発信のためのホームページを作成、随時活動報告をアップした。
・ユーチューブチャンネルを継続した。
・JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)やCSPOR(公益財団法人パブリックヘルスセンターがん臨床研究支援事業)とは共同で複数の臨床試験を実施もしくは計画していった。
・外科医を中心としたJACTOP(日本癌治療適正化プロジェクト)を立ち上げ、高額薬の術後治療に関連した臨床試験を計画していった。
・AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)からの研究費を獲得して「國頭班」を立ち上げ、研究を遂行するとともに班会議を公開して広報に努めた。
・OCCA(Optimal Cancer Care Alliance)など海外の研究団体と交流し、情報交換をすることにより将来の共同研究への基盤を築いていった。

2. 事業の実施に関する事項
定款に記載された事業ごとに記す。一部、令和5年度および7年度にまたがる事項も、令和6年度の事業と直接関連するものは対象に含めた。

1 がん治療を中心とした医療の普及、啓発に関する事業
下記メディアにてがん治療の現状を紹介し、問題点を指摘した。
 SCPホームページhttps://s-cp.or.jp
 Youtube SATOMIチャンネル(https://www.youtube.com/@satomi_ch
 雑誌「医薬経済」2024.12.15号 
高額薬の使用調査実態(下記)については、繰り返しNHKニュース他で取り上げられた。
 ・NHKニュース
 画期的な治療薬開発と増える医療費 がん治療費の実態調査開始(2024.6.7)
 https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240607/7000067540.html
 がん治療の医療費 増加続く 専門医らが治療費の実態調査開始(2024.6.8)
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240608/k10014474911000.html
 増え続ける医療費 がん薬剤費 初の実態調査の結果まとまる(2024.11.1)
 https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20241101/7000071010.html
 がん薬剤費 初の実態調査まとめる(2024.12.1)
 みみより!解説(2025.1.23)
 ・朝日新聞 
 2024.9.7朝刊 多事奏論
 2025.4.10電子版・4.28朝刊 高齢化するがんの薬剤費、従来の10~50倍 新薬開発コストが背景
 https://digital.asahi.com/articles/AST480RZLT48UTFL00DM.html?ptoken=01JSV65GQE9A54CW55EMVWZB1Y
 ・その他
 日経新聞2025.3.17朝刊・電子版 高額医療費の見直し、書けていた「薬のコスパ」視点
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA12CUG0S5A310C2000000/
 日経ファイナンシャル 2025.3.24 医療改革に第3の道、高額薬削減に経済の物差し
 https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUA140WW0U5A310C2000000?gift=g2ls5n4M-zqjEwNzg1ODM3NjWkLXp1caAPAQ.blQ3UIoA&s=1
 共同通信(多くの地方紙で引用)2025.5.31 がん薬代、従来の10~50倍 高開発コスト新治療普及で
 https://news.yahoo.co.jp/articles/c9e4d5654691e63d831fa5ea5b66a9fbcfde82dc

2 臨床研究及びその関連領域についての調査、研究、情報の収集、提供、相談及び支援に関する事業
下記臨床試験を遂行・結果発表または支援した。
 ・JCOG1905(腎癌に対する免疫チェックポイント阻害剤の指摘投与期間に関する研究):症例登録中(対象患者:100人を予定)、2025年9月で登録完了予定:附随研究費用¥1,422,158を支援
 ・JCOG1701(肺がんに対する免疫チェックポイント阻害剤の指摘投与期間に関する研究):症例登録中(予定患者172人を登録、2024年11月で登録完了)
 ・JCOG1710A(高齢者肺がん術後の日常生活活動度に関する調査研究):最終解析論文発表Journal of Geriatric Oncology 2025; 16: 102268(論文掲載関連費用¥492,525を支援)
 ・JCOG0707A1(肺がん患者の長期予後と合併症に関する調査研究):2024.6解析レポート完成(対象患者:963人)、2025.5.16呼吸器外科学会にて発表、データ解析費用¥2,659,800を支援
 ・CSPOR LC-08(非小細胞肺癌に対するPD-1 経路阻害薬の至適投与量に関する臨床試験):2024年4月症例登録開始、運用委託費¥2,200,000を支援;2024年度よりAMED課題に採択され予算獲得
 ・CSPOR LC-09(非小細胞肺癌に対する分子標的薬剤の至適投与量に関する臨床試験):2023年9月症例登録開始、運用委託費¥2,750,000を支援;2025年度よりAMED課題に採択され予算獲得
 ・JACTOP-01,02,03試験(非小細胞肺癌に対する術後治療減量投与の研究):試験計画中、AMED申請中

3 各種研究会、研修会、講演会、相談会、セミナー等の企画、立案、運営、実施及び管理に関する事業
JCOG活動の継続
 2022.3.5 JCOG医療経済評価小委員会設立(約120人)
 2023.6に「医療経済小委員会」と改称
 2024.11.2第九回小委員会開催:Web
 特別講演講師:森田智視(京都大学)
 2025.2.22第十回小委員会開催:Web
 特別講演講師:佐野 展哉(健康保険組合連合会)
 高額医薬品の使用実態について調査を行い、9編の論文にまとめ、論説とともにJpn J Clin Oncol特集号に出版
 ・Jpn J Clin Oncol Special Issue: Survey of high-cost treatments for advanced cancers in Japan, Volume 54, Issue 10, October 2024)
 Editorial: Hideo Kunitoh and Tadao Kakizoe. Confronting the problems we had hoped to avoid.
 ① Takahiro Osawa, et al. Real-world treatment trends for patients with advanced prostate cancer and renal cell carcinoma and their cost-a survey in Japan.
 ② Hiroshi Imaoka, et al. Current status of the cost burden of first-line systemic treatment for patients with advanced hepatocellular carcinoma in Japan, 2021-22.
 ③ Nobutaka Takahashi, et al. High Cost of Chemotherapy for Gynecologic Malignancies.
 ④ Kageaki Watanabe, et al. Use of High-cost Drugs for Advanced Lung Cancer Treatment in Japan (Lung Cancer Study Group of the Japan Clinical Oncology Group).
 ⑤ Tomohiro Nishina, et al. A real-world survey on expensive drugs used as first-line chemotherapy in patients with HER2-negative unresectable advanced/recurrent gastric cancer in the Stomach Cancer Study Group of the Japan Clinical Oncology Group.
 ⑥ Atsuo Takashima, et al. Real-world treatment costs of first-line treatment for metastatic colorectal cancer: A survey of the JCOG Colorectal Cancer Study Group.
 ⑦ Tsuguo Iwatani, et al. Status of incremental costs of first-line treatment recommended in Japanese clinical guidelines for metastatic breast cancer.
 ⑧ Kazuya Motomura, et al. Cost of medical care for malignant brain tumors at hospitals in the Japan Clinical Oncology Group Brain-Tumor Study Group.
 ⑨ Kazuki Yokoyama, et al. Frequency of use and cost in Japan of first-line palliative chemotherapies for recurrent or metastatic squamous cell carcinoma of the head and neck.
CSPOR LC-09のAMED予算獲得に伴い「AMED國頭班」設立
 2025.1.16班会議をメディアなどにも公開してWebで行う
学会・研究会講演
 医療経済からがん治療を考える 第62回日本癌治療学会学術集会 2024.10.25福岡
 医療経済の光と闇 第58回日本成人病(生活習慣病)学術集会学会 2025.1.12 東京
 当たり前ではない医療をどう捉えるか 第1回日本のがん医療経済を考える会in岐阜 2025.2.28 岐阜
 多分もう間に合わないけれど 第16回CSP-HOR年会 2024.8.31 東京

4 出版業、執筆業並びに書籍、学術書、教材等の企画、デザイン、編集、印刷、制作、発行及び販売に関する事業
健康保険組合連合会より、下記の報告書を2025.3月に出版:
<高額医薬品の適正使用の推進のための調査研究>
https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUA140WW0U5A310C2000000?gift=g2ls5n4M-zqjEwNzg1ODM3NjWkLXp1caAPAQ.blQ3UIoA&s=1
新潮新書出版(2025.6.20):
『患者と目を合わせない医者たち』

5 関係団体、個人等に対する連絡、協力、調整、連携、交流、提言及び支援に関する事業
下記団体との情報交換を行っている。
2023.9.11-12 OCCA(Optimal Cancer Care Alliance:https://optimalcancercare.org)第三回会議(オンライン開催)に参加、上記CSPOR LC-08および09研究についてプレゼン、討議した。
規制当局への働きかけ
 2024年4月2日に自民党財政健全化推進本部の財政基本問題小委員会で「科学的知見に基づく高額薬の適正使用」に関してプレゼン、経済財政諮問会議での討議を経て6月21日に閣議決定された令和6年度政府「骨太の方針」に「休薬・減薬を含む効果的・効率的な治療に関する調査・研究を推進し、診療のガイドラインにも反映していく」という文言が盛り込まれた。令和7年度政府「骨太の方針」にも踏襲されている。
 https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/honebuto/2025/2025_basicpolicies_ja.pdf

6各種情報の提供に関する事業
下記ユーチューブチャンネルを2023.4?開設、情報提供に努めている。
 SATOMIチャンネル(https://www.youtube.com/@satomi_ch


令和6年度非営利型一般社団法人SATOMI臨床研究プロジェクト(以下SCP)社員総会議事録

日時:令和7年7月12日1時より
場所:オンライン
出席者 社員:國頭英夫(代表理事)、石井昂(理事)
オブザーバー:澤田裕美子(澤田税理士事務所)、他書記一名

総社員2名(國頭・石井)全員が出席し、過半数に達しているので総会が成立することが確認され、國頭が代表理事として議長を務める旨宣言し、総会が開始された。

1号議案 事業報告の件
事業報告書に基づき、議長より令和6年度の事業報告がされた。
議決の結果、事業報告書が承認された。

2号議案収支決算報告の件
議長からの指名により、決算報告書に基づき、澤田より令和6年度の収支決算報告がされた。
議決の結果、決算報告書が承認された。

3号議案  令和7年度事業計画の件
議長より令和7年度の事業計画が報告された。令和7年度以降も最大3年に渡り健康保険組合連合会(健保連)から研究費支援が継続されることが報告された。
議決の結果、事業報告書が承認された。

4号議案 任期満了に伴う理事及び代表理事改選の件
議長は理事全員が本定時総会の終結と当時に任期満了し改選の必要がある旨を述べ、各理事の重任と國頭英夫の代表理事重任が承認された。

議長より出席者に謝意を述べた上で、午後2時に閉会した。
以上(文責:代表理事・國頭英夫)


癌の高額治療に関する実態調査の報告が朝日新聞紙面および電子版で取り上げられました

JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)医療経済小委員会において、さまざまな癌の高額医療に関する実態調査が行なわれ、英文医学雑誌に掲載されたことは今までも多くのメディアで取り上げられてきましたが、今回は「診療ガイドラインにコストに関する項目を取り上げるべきではないか」という次のテーマとともに、あらためて朝日新聞紙面(4月28日)および電子版(4月10日)に取り上げられました。

https://digital.asahi.com/articles/AST480RZLT48UTFL00DM.html?ptoken=01JSV65GQE9A54CW55EMVWZB1Y


「日経ファイナンシャル」にSCPの活動が社会保障費を巡る議論の「解決の糸口」として紹介されました

専門媒体「日経ファイナンシャル」に、癌の高額治療に対する調査研究と、肺癌に対する免疫チェックポイント治療の期間短縮と最適化の研究(https://s-cp.or.jp/archives/5938)が、紹介されました。いずれもSCPが関与・支援している活動ですが、記事では社会保障費を巡る議論の中で、「負担を増やす」「給付を減らす」だけではない「第3の道」として解決の糸口になるかもしれない、と指摘されています。

https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUA140WW0U5A310C2000000?gift=g2ls5n4M-zqjEwNzg1ODM3NjWkLXp1caAPAQ.blQ3UIoA


癌の高額治療に関する実態調査の報告が日経新聞電子版で取り上げられました

以前ご報告したように、JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)医療経済小委員会において、さまざまな癌の高額医療に関する実態調査が行なわれ、英文医学雑誌に掲載されましたが、高額療養費制度の患者負担の引き上げ案に関連して、あらためて日経新聞電子版に取り上げられました。

高額療養費の見直し、欠けていた「薬のコスパ」視点 – 日本経済新聞


癌の高額治療に関する調査研究が、NHKニュースで取り上げられました

以前ご報告したように、JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)医療経済小委員会において、さまざまな癌の高額医療に関する実態調査が行なわれ、英文医学雑誌に掲載されましたが、12月1日朝7時のNHKニュースで取り上げられ、小委員会委員長であるSCP代表理事の國頭英夫がコメントしています。放送内容はNHKプラスで視聴できます。

https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2024120102295?playlist_id=6d73e80a-a95d-4069-8f08-c26ac0c92b48


肺癌に対する免疫薬剤の用量削減・適正化に関する研究が日本医療研究開発機構の「革新的がん医療実用化研究事業」に採択されました

SCP代表理事の國頭英夫たちが行う肺癌に対する免疫薬剤の用量削減・適正化に関する研究が、日本医療研究開発機構(AMED)令和6年度「革新的がん医療実用化研究事業」に採択されました。

https://www.amed.go.jp/koubo/15/01/1501C_00111.html

【Field4-1-2】高額薬剤の投与法等を検討する多施設共同臨床試験

この研究が公的に支援すべき事業として認められたことを示します。こういう研究課題に「Field」が設定されて公的助成の対象になったこと自体、国もこのような研究の重要性にようやく気がついてきたことを示しています。

ただこの領域(Field)では他に応募された研究はなかったそうでありますから、我が国では「癌治療を適正化し、コストと副作用を削減する」臨床研究はまだ少なく、SCPが我が国の研究をリードしていかねばならない状況が続いています。


癌の高額医療に関する報告論文集が、英文医学雑誌に特集号としてまとめて発表されました

SCP代表理事の國頭英夫が委員長を務めるJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)医療経済小委員会において、さまざまな癌の高額医療に関する実態調査が行なわれ、以前ご報告したように前立腺癌・腎細胞癌、肝細胞癌、子宮頸癌・卵巣癌、肺癌、乳癌、胃癌、大腸癌、頭頸部癌、脳腫瘍に関する報告が英文医学雑誌に掲載されていましたが、これに論説文を加えた10編からなる特集号が出版されました。
https://academic.oup.com/jjco/issue/54/10
なお、論説文は國頭英夫と、国立がんセンター名誉総長の垣添忠生先生(日本対がん協会会長)が執筆し、「避けたかった問題に立ち向かう」と題しております。
https://academic.oup.com/jjco/article/54/10/1059/7808773


癌の高額治療に関する実態調査の報告が朝日新聞で取り上げられました

SCP代表理事の國頭英夫が委員長を務めるJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)医療経済小委員会における癌の高額医療に関する実態調査(癌の高額医療に関する実態調査の報告論文が英文医学雑誌に掲載されました | SATOMI臨床研究プロジェクト (s-cp.or.jp)癌の高額医療に関する実態調査の報告論文が英文医学雑誌に掲載されました | SATOMI臨床研究プロジェクト (s-cp.or.jp))が、9月7日の朝日新聞朝刊「オピニオン」面で取り上げられました。

(多事奏論)薬は高い方がいい? 医療費膨張、費用対効果のメスを 原真人:朝日新聞デジタル (asahi.com)

執筆した、編集委員の原真人さんは、「この問題に向き合うことは保守かリベラルか、財政拡大か緊縮かという選択ではない。この国の未来に無責任かそうでないかという話である」と結論しています。